その時羊は鳴いたのさ

自分の記憶の補完のためのメモ置き場。伝えることが苦手。

ファウストを見て。

昨日の夜、ファウスト見てきました!

記事にするまでもないことだけど、すぐ忘れてしまうので感動を留めておこう。

 

まず、Twitterとかで前評判が良くなかったので、どれだけ残念な舞台なんだろうと心構えをしていったのだけれど、全然がっかりしなかった。

評判がよくなかったのって去年と比べて~っていうのが多かったから、そもそも比べる対象がなかったからかな。

少なくとも私は9000円弱払って見に行く舞台じゃないとかは思わなかった。

むしろ良かった。

 

ストーリーが分からないという声もあったが、先日レ・ミゼラブルをノー知識で行った時よりは理解できた。(レミゼはめちゃくちゃ難しかった)

流れの中で難しいとは感じなかったなあ。スッと入ってきた。

 

あっここからネタばれを含みます。

 

 

 

 

 

思いつくまま書き綴っていこうと思います。

 

まずふみきゅんのこと。着替えが多くて大変そう。

おじさんのときも青年のときも、女ファウストのときも共通して言えること、目が綺麗。最初意思の弱い流され人間の役だったのが、どんどん意思の強そうな目になっていって。スポットライトを浴びて客席に向かって演技をするふみきゅんの目はギラギラ輝いていて引き込まれたな。

細かい演技がよかったな。足が震えてるところとか!

最後のシーンの服装が一番好き。袖がふわっとしたシャツとズボンのシンプルなやつ。

 

五関様は立ち居振る舞いがすべて綺麗。綺麗でないときなんてない。

オフィスト様は完全冷徹な役だと思って入ったから、意外と表情が豊かでかわいかった。

迷ったり、困ったり、悩んだり、ちょっと頬をゆるませたり。

ファウストに振り回されるオフィスト様ってかわいい。舞踏会のシーン可愛い。

最初いろんな人の誘いとか断ってるのに無理やり参加させられるの。

ダンスシーンはやっぱり綺麗。指先からつま先まで綺麗。

というかオフィスト様の動きが綺麗でないときはない。

ずーっと神経張り巡らせて演じてるんだなって思う。

ヘレネ宅の前のゴロツキと戦うところは、とりあえず河五河五ってなった。

おうちについたときのファウストが震えてて、触るなオレまで震えるのくだりはかわいかった。ああああ。

そのときそういう演出(?)があるって知らなくて、ファウストの影に隠れてオフィスト様が見れないな、と思ったから双眼鏡を構えてたらまさかの顔ちかでめちゃくちゃ衝撃だった。ちゅーするかとおもった。ひって声出てたかも。

そのあとの「オレのまねしろ!」みたいなくだりは正直五関担へのサービスタイムだったかな?って感じ。

客席に向けて綺麗に剣を振るうオフィスト様素敵。

その後のヘレネ戦はふおってなってたら終わってた感じ。

混沌としすぎてて何処見たらいい!??!てなってたら終わった。(五関様ばっかり見てた)

あ、ヘレネに向かってみんなで立ち向かうところはドラクエちっくで構図がちょっとおもしろかった。

うわさの二刀流オフィスト様はとても素敵だった。

太刀筋すら美しくてどうにかなりそうだった。あそこだけでもいいから毎日見れるようにDVDに残してほしい。

前から聞いてたマントのひらひらも五関様の動きの綺麗さを魅せるために重要な役割を担ってくれてた。でもバック転とかすると絡まって動きにくそうだった。

そのあとファウストが女になってしまって、ヘレネだけでも連れ帰って、マルガレーテの命だけは助けて、って頼まれたときの無言の問いかけもよかったなあ。

いつの間にかファウストにすっかり思い入れちゃって。

オフィスト様は2幕の最初の衣装が好きだな。マントとジャケット着てないやつ。

五関様のスタイルの良さと動きの綺麗さを際立たせてくれる。シンプルな衣装でこそ五関様の動きがしっかり見えて、私はこちらのほうが好きだなーと感じた。

それと、女ファウストとの剣の稽古のとき、片手でやってあげて手加減してるんだな、ってことは分かったけど、一緒に入った子が「あれ左手だけでやってたよね?」って言ってきて衝撃を受けた。

利き手じゃないほうで!?あれだけの動きを!?!?すごい!!ってのと、

片手のみならず利き手じゃないほうでやるなんてオフィスト様なんて心遣いのデキル男…!っての。

同時に私何で気づかなかったの!って後悔してる。馬鹿。

ファウストとの稽古のシーンはどんどんファウストが強くなっていって、オフィスト様が追い詰められて嬉しそうに笑うシーン(があったと思うんだけど捏造じゃないよね?)がとても良かった。

そのあとガブちゃんとちょっと対立するけど和解して、最後は一緒に世界を救うの。

オフィスト最後のシーンはリア恋な私としては「ううう~~~ガブ~~~~」って気分で見てたけど、舞台としては美しいシーンだな、と思った。

だって!!五関様に!!!抱きしめられて!!!一緒に死ぬとか!!!本望!!!!

そのあと大切そうに抱えられて、最後には覆いかぶさって来るんだよ?死ぬ(死んでる)

 

ふみきゅん五関様以外の演者さんもみんな魅力的だった。

女の子はかわいくて、とにかく可愛い。

マルガレーテはもちろんだけどガブリエルのかわいさね。

顔も声もかわいいけど衣装ね。水色のミニドレスに白のブーツとかレイヤーが食いつくやつ!!!めちゃくちゃかわいい!!

ガブちゃんは元48界隈にいた子って言ってたけど、舞台の道に進んで正解だと思った。声質が綺麗だからそちらで埋もれてしまうのはもったいないものな。

アマルは独特な喋り方すぎて、何か事件を起こしそうだったけどそんなことなかった。でもチャーミングだった。

最後までマルガレーテのために付き添ってあげていて、いい養母だと思った。

ヘレネ様はとにかく妖艶。大きくて存在感があって、動きも歌も引き込まれるものだった。あれは男でなくても落ちるわ。

五関様の振りは美しくて凛としてる、無駄の無いピシッとした舞って感じなんだけど、ヘレネ様の振りは美しさが違う。

美しくはあるんだけど、なんか見ちゃいけない感じ。なんだろ、ポールダンサーみたいな?衣装も手伝って艶やかなんだよな。えっち。

そこのシーンで惑わされそうになって首を振るオフィスト様もかわいかった。悪魔なのに色欲に負けそうになるんだ!?ってちょっと驚いた。

 

リリスさんは顔面怖いのになんかあったかみのある魔女さんで、面倒見がよくって気のいい人なんだな、って思った。

オークランとの掛け合い面白かった!

王様は見ていてもやもやしてしまった。欲だらけでよくそんなにおおっぴらにできるな!って思うからだなあ。

お兄さんは苦悩してたんだなーと思うけどあまり共感は出来なかったかな。妹になったからには恋心は押さえときなよ!って思っちゃったな。最後の豹変も怖かったな。

シャーマン様は人間だったんだな。天使が見えるし天使にも信頼を得ていたからそちらサイドかと思ってたら魔法が使えるだけの人間なんだ、って衝撃を受けた。

 

ヘレネ様のお付の妖精?妖怪?たちの動きがとてもよかった。妖しい感じで、いやらしい感じ。

 

最後のところは、そういうふうに持ってくのね~と思いつつふみきゅんの演技が綺麗で見入ってしまったなー。ふみきゅんの叫びは心にくるな。

そんで最初からずっと言ってるけど五関様の動きが綺麗で綺麗で。

良いものを見せていただきました。